広島からの受信報告!
3年連続で全国人口減少率のトップをひた走る女川町、
誠に残念ではありますが、我が女川さいがいFMは
その町内にしかFM電波を飛ばせないわけで、
現在はインターネットで聞いて下さる「町外」リスナーさんの方が
数の上では多くなっているかもしれません。
また「町内」であっても、山あり谷ありのリアス式海岸という地形や、
案外広い(人よりも鹿が多い地域含めて)その面積もあって、
電波が届きにくい・聞こえにくい地域もあったりして
ご不便をおかけしております。
が、
FMラジオの電波というのは不思議なもので、
「町内」並かそれ以上によく電波が届いている場所もあったりします。
これはまさに電波のマジック
FMラジオの電波は「光」に近い性質を持ち、
見通しがよかったり、間に遮る建物や山がなければ
結構遠くで聞こえたりもするわけです。
で、私達に限らず、全国の放送局では
そんな電波のマジックの実情を調べるために、
昔から「受信報告」というのを受付しております。
http://onagawafm.jp/verification_cardonagawafm.jp
どこそこでどれくらい聞こえたよ~!というのを書面で送っていただき、
それが間違いないと確認できれば、放送局からはお返しに
「受信確認証」(=ベリカード)というものを発行してお返しする
だいたいこういう仕組みになっていまして、
世界中の放送局で実は執り行われています。
で、そんなベリカードを集めている熱心なラジオファンの方が
実は全世界に結構いらっしゃいまして、
1970年代にはブームになっていたこともありました。
女川さいがいFMでも、一応、
開局当初からこのベリカードをご用意しているのですが、
なにしろほとんど現地にこないと聞けないものですから、
(サイマルラジオなどネットからの聴取に対しては発行しません。)
旅行や仕事のついでに来た方や、普段ネットで聞いて下さっている方が、
女川町を訪れた際に申請してくださるような感じで、
ぽつりぽつりと発行しております。
とはいえ、4年間ですでに3度目のデザイン変更(歴代スタジオごと)がなされ、
この春からは佐藤敏郎の大人のたまり場 の番組収録風景をメインにしたものに
刷新されていたりするのですが、
先日、この新しいデザインのカードが発行されました。
送り先は・・・ 広島県・・・
!?
わざわざ広島から来たの?と思いきや、
広島で受信したとのこと。
え~!?一体どうやって!?と思う方もいらっしゃると思いますが、
実はFMラジオの周波数では毎年5月頃~夏にかけて、
俗にEスポと呼ばれる、電離層の伝搬異常の影響で、
数百~1000km位離れた土地に電波が届いてしまうことがあるのです。
女川から広島までを地図で計ってみると・・
確かにちょうどいい案配の距離だったりします。
もちろん太陽の気象条件によって発生する現象なので、
安定して聞こえるときもあれば、いきなり聞こえなくなったりもするのですが、
うまくすると数十分~数時間にわたって聞くことができたりもするわけで・・
4年間やってきて、理論的には「ありうる」と思ってはいたものの、
本当に報告が届いたことで、改めて電波のマジックに感動したのでありました。
で、受信された方もその想いは同じだったようで、
わざわざwebにてその報告を、お送りしたカードと共に掲載してくださってました。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~k-kisuke/cfm/joyz2ag.htmlwww5b.biglobe.ne.jp
ここにご紹介するとともに、
まだ夏ははじまったばかりなので、
皆さんもこのマジックに出会えるチャンスはあると思います。
西日本の皆さん、よく晴れた日など
79.3MHzにあわせて、聞こえないか試してみてくださいね。
(ただし熱中症には気をつけて)